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臨床の気になることを深掘りしていきます🌸

2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

大腿骨近位部骨折の分類と治療戦略 ― 頚部骨折・転子部骨折・CT評価を含めた包括的理解 ―

本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは、頚部骨折と転子部骨折についてです・ X線による基本分類(Garden分類など) AO/OTA分類の細分類(2018改訂) CTを用いた不安定性評価(一次骨折線分類)の順で、分類と治療戦略を統合的に整理して…

理学療法士が知っておくべき胸部レントゲンの読み方と活用ポイント

本日もご覧いただきありがとうございます。 本日のテーマは「胸部レントゲンについて」です。 理学療法士が胸部レントゲンを理解する目的 1. 病態の把握:肺や心臓の状態を視覚的に確認し、呼吸・循環機能の予測が可能。 2. リスク管理:気胸や胸水などの禁…

基本動作シリーズ④ 起き上がり動作の運動学的特徴と臨床的意義 ~動作分析に基づくアプローチとリハ介入の視点~

本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは基本動作シリーズ「起き上がり動作」についてです。 「起き上がり」は、日常の基本動作ですが、その背景には複雑な運動戦略があります。 同じ“起き上がり”でも、年齢や身体機能によって動き方はさま…

膝関節への進入法:代表的3アプローチの特徴と比較 ~展開性と侵襲性から考える進入法の選択~

本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは膝関節への進入法についてです。 膝の術後リハビリを担当する中で、「この方の可動域制限や筋力低下は、術式と関係があるのでは」と感じることはありませんか?特に進入法の違いは、術後の回復過程に…

🔷反張膝への介入戦略:足関節-膝関節の連鎖を読み解く ~歩行分析から導く評価とAFOの活用~

本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは反張膝に対する介入戦略についてです。 1. 反張膝とは? 反張膝(knee hyperextension)は、立脚中期~後期に膝関節が生理的伸展範囲を超えて過伸展する現象であり、歩行効率・安定性の低下のみなら…

関節モビライゼーションで可動域を回復!痛みと不安定性の改善法

本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは関節モビライゼーションに関する記事です。 1. はじめに 関節運動における疼痛の原因として、関節包内運動の制限や不安定性が挙げられる。 これらの問題に対する治療法として、関節モビライゼーショ…

変形性膝関節症の動的アライメント評価:歩行分析と併せて考える

本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは膝関節症について。 変形性膝関節症(knee osteoarthritis, 以下膝OA)は、高齢者に多く見られる疾患であり、膝関節の変形や痛み、機能障害を引き起こします。その進行や治療効果の評価には、静的なX…

歩行の基礎知識 〜運動学・神経学から読み解く“良い歩行”とは〜

はじめに:歩行とは何か? 歩行とは、二足で体を支持しつつ重心を前方に移動させる極めて高度な運動です。私たちが日常的に何気なく行う歩行は、関節、筋、感覚、脳、脊髄といった多層的な構造の協調により成立しており、リハビリテーションにおいて中心的な…

✅【保存版】変形性股関節症に対する運動療法まとめ

✅【保存版】変形性股関節症に対する運動療法まとめ 本日もご覧いただきありがとうございます。以前に続き変形性股関節症に対する運動療法についてまとめていきます。 股OAのリハでは「疼痛軽減・機能改善・QOL向上」の3点を軸にした運動療法が重要であり、エ…