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臨床の気になることを深掘りしていきます🌸

脳機能シリーズ

高次脳機能にかかわる“線維束”を整理!若手PTのための脳解剖入門

【脳機能シリーズ②】皮質間ネットワークの理解を深める 〜連合・交連線維とリハビリのつながり〜 ◆ 皮質間ネットワークの3分類(復習) 投射線維(上下連絡):運動野と脊髄などの下位中枢をつなぐ(例:皮質脊髄路) 交連線維(左右連絡):左右の大脳半球…

【前頭葉×頭頂葉】脳卒中後の行動・空間認知を読み解く! 感情・注意・自己認識を支える皮質機能マップ

【脳機能シリーズ】 高次脳機能障害を読み解く 前頭葉・頭頂葉の皮質機能マップ 〜感情・行動・空間認知の障害をどう理解するか〜 はじめに 脳卒中後のリハビリでは、運動麻痺だけでなく、行動・感情・空間認知の変化への理解が不可欠です。これらは前頭葉や…

【脳機能シリーズ】視覚・聴覚・運動をつなぐ「皮質間ネットワーク」の基礎と臨床応用

はじめに 脳の大脳皮質間をつなぐ「皮質間ネットワーク」は、感覚情報の統合や運動制御、高次認知機能において重要な役割を果たします。本記事では、皮質間ネットワークの構造と機能を解説し、リハビリテーションにおける評価と介入のポイントを具体的に紹介…

運動は「鍛える」より「学ぶ」が大事?~脳卒中リハの学習戦略とは~

本日もご覧いただきありがとうございます。 今回は、脳卒中リハビリで注目されている学習戦略の視点にフォーカスしていきます。 脳卒中患者の運動障害に対するリハビリテーションでは、単に筋力を回復させるだけでなく、「運動を学び直す」視点が極めて重要…

【感覚障害リハの基礎と実践】 ―感覚入力から動作をひも解くアプローチ―

本日もご覧いただきありがとうございます。 今回も臨床において重要な感覚についてをテーマにしていきます。 ◆ なぜ“感覚”へのアプローチが重要なのか? ヒトの運動や行為は、感覚と運動のループによって成り立っています。つまり、「動くために感じ」、「感…

脳卒中後に現れる「痙性」とは?

本日もご覧いただきありがとうございます。今回のテーマは『痙性』に対するリハビリテーションについてです。 脳卒中をはじめとする中枢神経系の障害では、「痙性(spasticity)」という症状がみられることがあります。これは、筋肉がつっぱるように硬くなり…

【臨床に活かす!Pusher症状の理解とアプローチ】

本日もご覧いただきありがとうございます。 今回のテーマはPusher症候群の臨床的特性と理学療法アプローチについてです。 脳卒中後のリハビリテーションにおいて、体幹の正中保持が著しく困難であり、矢状面および前額面上のアライメントの破綻を呈するケー…

予後が読めるセラピストになる!被殻・視床出血の判断軸まとめ

本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは被殻出血・視床出血の予後予測についてです。 日常臨床において、脳出血患者の機能予後を早期に予測することは、リハビリテーションにおいて治療の立案や、ご家族様への説明、さらには多職種連携を行…

【急性期の小脳失調とリハビリのポイント】

はじめに ご覧いただきありがとうございます。本日も臨床で役に立つ情報を更新していきます。 本日のテーマは急性期の小脳失調とリハビリのポイントについてです。 小脳出血の患者様を担当する際や、リハビリを行う際にぜひ活用してみてください。 1. 急性期…

【運動失調のリハビリテーション:基礎から実践へ】

はじめに 本日もご覧いただきありがとうございます。本日も臨床で活用できる情報を発信していきます。 今回のテーマは「運動失調のリハビリテーション」についてです。 ぜひ最後までご覧ください。 1. 運動失調とは? 運動失調(Ataxia)は、運動麻痺がない…

長下肢装具(KAFO)使用期間の決定に影響する因子

脳卒中リハビリにおいて、長下肢装具(KAFO)は歩行機能を補助するための重要な装具です。しかし、KAFOから短下肢装具(AFO)への移行時期の判断は、リハビリの進行において大きな課題となります。本記事では、最新の研究結果を基に、KAFOの使用期間に影響を…

AFOとKAFOの選択基準!理学療法士が押さえておきたいポイント

脳卒中などの神経疾患による歩行障害において、AFO(短下肢装具)とKAFO(長下肢装具)は、歩行機能の再建において重要な役割を果たします。しかし、適切な装具の選択には、患者の病態や回復ステージ、歩行のパターンなどを総合的に判断する必要があります。…

脳卒中リハビリにおける予後予測と目標設定の実践的アプローチ

脳卒中リハビリテーションにおいて、予後予測と目標設定は、効果的な治療計画を立案し、患者の早期自立を支援するために重要な要素です。本記事では、予後予測と目標設定の具体的な方法と実践例について解説します。 【予後予測の基本と実践的アプローチ】 …

【脳機能シリーズ】脳卒中後の運動機能回復:皮質脊髄路と被殻出血のリハビリ戦略

本日もご覧いただきありがとうございます。 脳卒中による運動麻痺や姿勢制御障害は、損傷部位や病態により多様な症状を呈します。特に、皮質脊髄路(錐体路)の損傷は、随意運動の制御に深く関与し、内包後脚や脳幹での損傷は反対側の片麻痺を引き起こします…

【脳機能シリーズ】 視床の機能と基底核・小脳ネットワークによる運動制御の理解

本日もご覧いただきありがとうございます。今回のテーマは視床の機能について、基底核、小脳ネットワークによる運動制御についてお伝えしたいと思います。 臨床において視床や基底核、小脳に対し病変をもつ患者様に対し、脳画像や神経系について学ぶことでリ…

脳画像と予後予測

脳卒中リハビリの最前線へ—回復への第一歩を知る 脳卒中は、患者様の生活にとって突然訪れる大きな転機です。発症直後から始まるリハビリテーションは、回復の行方を大きく左右します。しかし、「何から始めればいいのか」「どんなリハビリが効果的なのか」…