@pt.リハビリnote

臨床の気になること、疑問に思った事を深掘りしていきます🌸

リスク管理~リハビリ中止基準覚えていますか?~

 

 

本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマはリスク管理についてです。

リハビリを行う際にぜひ参考にしてみてください。

 

 

🔍リハビリ実施前にチェックすべき症状(リスク管理の視点)

 

日本リハビリテーション医学会によるとリハビリテーションの中止基準は以下のようになっています。

 

1.積極的なリハを実施しない場合

1)安静時脈拍40/分以下または120分/異常

2)安静時収縮期血圧70mmhg以下または200mmhg異常

3)安静時拡張期血圧120mmhg以上

4)労作性狭心症の方

5)心房細動のある方で著しい徐脈または頻脈がある場合

6)心筋梗塞発症直後で循環動態が不良な場合

7)著しい不整脈がある場合

8)安静時胸痛がある場合

9)リハ実施前にすでに動悸・息切れ・胸痛のある場合

10)座位でめまい、冷や汗、嘔気などがある場合

11)安静時体温が38度以上

12)安静時酸素飽和度(SpO₂)90%以下

 

2.途中でリハを中止する場合

1)中等度以上の呼吸困難、めまい、嘔気、狭心痛、頭痛、強い疲労感などが出現した場合

2)脈拍が140/分を越えた場合

3)運動時収縮期血圧が40mmhg以上、または拡張期血圧が20mmhg以上上昇した場合

4)頻呼吸(30回/分以上)、息切れが出現した場合

5)運動により不整脈が増加した場合

6)徐脈が出現した場合

7)意識状態の悪化

 

3.いったんリハを中止し、回復を待って再開

1)脈拍数が運動前の30%を超えた場合。ただし2分間の安静で10%以下に戻らないときは以後のリハを中止するか、または極めて軽労作のものに切り替える

2)脈拍が120/分を越えた場合

3)1分間10回以上の期外収縮が出現した場合

4)軽い動機、息切れが出現した場合

4.その他の注意が必要な場合

1)血尿の出現

2)喀痰量が増加している場合

3)体重増加している場合

4)倦怠感がある場合

5)食欲不振時・空腹時

6)下肢の浮腫が増加している場合

 

その他注意が必要な所見は以下の通りです。

🫀 狭心症(Angina)

  • 【観察ポイント】:胸部圧迫感、放散痛(左肩・腕・顎など)

  • 【対応】:安静にし、バイタル確認 → 主治医に報告

  • 【注意】:労作時の発症が多いため、負荷量の設定が重要

 

🌬 呼吸困難(Dyspnea)

  • 【観察ポイント】:努力呼吸、会話困難、チアノーゼ

  • 【対応】:酸素投与の有無確認、安静、SpO2確認(90%以下なら要注意)

  • 【備考】:COPD心不全など基礎疾患も考慮

 

🧴 湿疹(Eczema/皮膚トラブル)

  • 【観察ポイント】:装具・テーピング使用部位の発赤・かゆみ

  • 【対応】:皮膚刺激の原因除去、スキンケア、皮膚科受診の提案

  • 【備考】:ステロイド外用中の皮膚は傷つきやすいため注意

 

🌀 めまい(Dizziness)

  • 【観察ポイント】:起立時・動作中のふらつき、眼振の有無

  • 【対応】:転倒リスク評価、バイタルチェック、場合により中止

  • 【備考】:前庭障害か循環性かの見極めも重要

 

 

 

本日はここまでとなります。最後まで見ていただきありがとうございました。

 

参考文献:リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン