@pt.リハビリnote

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若手PTが見落としがちな“体幹の左右差”とは|臨床で使える観察とリハの視点

体幹機能と麻痺側の姿勢制御】

片麻痺患者における体幹の「非対称性」とその評価・介入~

 

 

◆はじめに

 片麻痺患者の立ち上がりや座位姿勢を観察すると、体幹の非対称性がしばしばみられます。
特に、麻痺側の体幹伸展機能の低下は、起立動作やバランス保持に影響を与える大きな要因です。

今回は、体幹機能に関する基礎的な理解と、臨床で活かせる観察ポイント・介入方法をまとめます。

 

 

体幹の非対称性が生じる背景

  • 健側優位の体幹屈曲保持
    → 麻痺側は屈曲筋群のトーン低下+伸展困難

 

  • 片側座位などでは

    • 麻痺側の体幹伸展が不十分

    • 骨盤が後傾+回旋

    • 健側への偏位や体幹全体のねじれが出現

  • 特に、前鋸筋・腹斜筋・多裂筋・最長筋などの活動性に左右される

 

体幹機能と筋活動のポイント

  • 前鋸筋・腹斜筋群の左右差
    → 健側:前傾+上方回旋
    → 麻痺側:後傾+下方回旋、体幹後方偏位

  • 大菱形筋・最長筋・多裂筋体幹伸展と側屈に関与

  • 腹部筋群と股関節の連動
    腸腰筋や腹筋の弱化により体幹屈曲の抑制が困難に

 

◆臨床での観察ポイント

  • 立ち上がり時に非麻痺側への過負荷が出ていないか?

  • 座位や立位で体幹の前傾・後傾の左右差がないか?

  • 麻痺側骨盤の後傾・内旋・後下方偏移がないか?

 

◆介入の視点

✅ 1. 骨盤前傾と腹筋群の促通

✅ 2. 起立訓練

  • 非麻痺側荷重を抑える工夫

  • 骨盤・下肢の支持反応を引き出す姿勢修正

  • 麻痺側の足底接地・荷重感覚を意識

✅ 3. リーチ動作

  • 健側への崩れを防ぐため、上肢リーチ+体幹軸回旋の練習

  • 多裂筋・最長筋を含めた体幹伸展筋群の活動促進

 

◆まとめ:体幹機能を捉えるカギ

  • どの筋が弱いか」ではなく、「どこで支えていないか」を評価

  • 麻痺側の筋出力だけでなく、感覚と意識の支援が重要

  • 左右差の観察+運動誘導が、非対称性改善の第一歩

 

✍️おすすめの臨床メモ:

体幹の安定=麻痺側の存在をどう再獲得するか」
一方的なトレーニングより、意識と荷重の誘導がカギ

 

本日はここまでになります。最後までご覧いただきありがとうございました。