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脳画像と予後予測

脳卒中リハビリの最前線へ—回復への第一歩を知る

 脳卒中は、患者様の生活にとって突然訪れる大きな転機です。発症直後から始まるリハビリテーションは、回復の行方を大きく左右します。しかし、「何から始めればいいのか」「どんなリハビリが効果的なのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。

 本記事では、脳卒中後のリハビリの必要性画像診断が果たす役割、そして脳の神経可塑性を活かした効果的なアプローチについて解説します。リハビリの質を高め、機能回復を最大化するために知っておきたいポイントをぜひご覧ください。

 

脳卒中の病態とリハビリの必要性

 脳卒中は成人の長期的な障害の主因であり、運動麻痺や感覚障害によりADL(Activities of Daily Living)の支援を要することが多くあります。そのため、早期かつ集中的なリハビリテーション介入により、機能回復の最大化を目指すことが不可欠です。

 

★画像診断の役割

 脳画像(特にMRIDTI)は、病変の部位や範囲を明確化し、現実的なゴール設定と効果的な戦略の策定に貢献します。Tractographyでは皮質脊髄路の連続性を評価でき、CST(皮質脊髄路)の損傷程度が運動予後に強く関与することが知られています。

 

★ステージ理論に基づく神経可塑性の理解と介入

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